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きりひと讃歌

『きりひと讃歌』は手塚治虫氏による医療漫画。
有名な作品「ブラック・ジャック」より硬派な内容で
山崎豊子氏の小説『白い巨塔』の世界観に近い。
あとがきに書かれた養老孟司氏のエッセイ
権力とはなにか
興味深く読んだ。
養老孟司氏のような人が身近にいたら、ちょっと降参^^;
苦手なタイプかもしれない。
あの偏屈さの影響をもろ受けて感化されそうで近寄りすぎたくない。

あとがきにしては、辛辣な書き方をしている。
手塚の医学界は、いささか紋切り型だと述べている。
作品主題の医療ヒューマニズムは典型的に古典的なものである、と。

「描かれている年配者あるいは同時に組織の長であるものは、
悪者であからさまに既成の年配者を手塚治虫は否定している。

権力を嫌った手塚治虫の描く漫画という表現方法も
じつは権力欲かもしれない。
他者を説得しようとすること、他者に感銘を与えようとすることは、
ある意味で、他者を自分に従わせようとすることである。
それならそれは、権力と基本的に変わりはないではないか。
学問や表現は、力のかわりに理性や美的感性に訴えようとする。
それなら権力を利用することは、もっとはるかに正直で男らしい。

患者は個人性と資料性の両面を持つ。
個人はかけがえのない自然であり、
資料性とは医学を成立させる普遍性の面である。
その両面を尊重することが医学の実践なのだが、
手塚はそれを(登場人物)二人に分離してしまったのである。
正直にいうと、医者でなくなった手塚治虫には、
じつはそれを二人に分離する権利はなかった。
むしろ医者は、その二つのあいだで引き裂かれるものである。
そしてその両者を同時に持つのが人間なのである。」

以上、あとがきより抜粋した文章だが、鋭く攻撃的だ。
うーん、あの創作者に対する厳しい視線はホント怖い。
養老のおじさまの求める創作物など存在しないのではないか。
彼の名で書かれる言葉もすでに権力となっていて
相手を屈服させようとする闘争心が垣間見えて
わたしは苦手な印象を持つのかもしれない。
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