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岩波書店『図書』

『図書』を購読してもうずいぶん長くなる。
100円でこれだけ楽しめるのも貴重。
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 『図書』は大勢の知的好奇心あふれる読者に
半世紀以上愛読されてきた「読書家の雑誌」です。
古今東西の名著をめぐるとっておきの話やエピソード、
心を打つヒューマン・ストーリー、旅のときめき体験、
人生への思索などを綴る、滋味あふれるエッセイの数々。
文学・芸術・学問の面白さを語る対談・座談・インタビュー。
若手からベテランまで『図書』ならではの
一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わいは、
日常生活にピリッと刺激を与えるスパイスの働きをするはずです。

3月号
「ものがたりと夢」
国文学者の兵藤裕己氏の文章が興味深かった。

だれかの夢をみるのは、自分がその人のことを思っているからではない。あいてが自分のことを思っていてくれるから、夢をみる。そのように考えたのが、中世以前、あるいは前近代の社会である。たとえば、神や仏がこちらを思っていてくれるから、夢のお告げというのもありえた。

 むかしの記憶や物語というのも、自分のアタマのなかにしまい込まれているわけではない。それはふとしたはずみで、向こうからやってくる。むかしということばの語源は、「向か」と、方向をしめす接尾語「し」の複合といわれる(『岩波古語辞典』)。それは、おなじく過去を意味することばでも、物理的に過ぎ去った過去の時間を意味する「いにしへ」(往にし辺)とはことなるのだ。

 モノ語りのモノは、語源的には、モノノケのモノとおなじである。モノ語りは、「むかし」の時空からこちらへやってくる。そのさまを舞台化したのは、能舞台である。

 ものがたりや夢にまつわるそうした前近代的な感覚が失われたことは、たとえば、現代語で、「むかし」と「いにしへ」の区別が解消したことをみてもよい。そして夢や記憶(物語)が、すべて自分に由来するもののように考えると、詩や小説を書くことも、自分のなかにあるものを「表現する」(express=搾り出す)ということになる。そのような近代の「表現」と、在来の心性とのギャップに、明治以後の日本の文学がかかえたひとつの困難もあったろう。

 いわゆる私小説が主流となる日本の近代文学史のなかで、泉鏡花や宮沢賢治などの創作の秘密は、いまのわたしがもっとも知りたいと思っていることである。

(ひょうどう ひろみ・国文学)


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夢をよくみるので、「夢のお告げ」もありだと感じている。
急にあることを想い出し不思議に感じながら
脈絡なく物思いにふけり日記を書いたことがあった。
2006年7月7日「虫の知らせ」としてブログに記している。
それ以前にも急に手紙を書きたくなった相手に届いた日が
告別式当日であったことなども過去日記に記している。
2001年9月3日記「哀しみ」

記憶というより違う次元の向こうから
ふとアクセスしてくる想いのあることを
物語を紡ごうとしている者として
心しておきたいことだと感じている。
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