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棚の上のボストンバッグ

setomiyuu.jpg

『棚の上のボストンバッグ』
瀬戸みゆう著
2009年11月1日発行
株式会社編集工房ノア

今日、一冊の本が贈られてきた。

もう10年も前になるが神戸新聞文芸欄に
投稿していた頃の知人
瀬戸みゆうさんからだ。


懐かしい名前に遭遇し、貴重な出版本を
手にしながら感慨で震えてしまった。
珠玉の9作品が収められている。

先日から言葉の表現について考えていた。
言葉の表現は曖昧で誤解を生みやすい
ことに感性で書かれると、
思い込みが先走り難解なことなど
個人に内在する知的な「こびとさん」に絡めて
表現方法などについて思いをめぐらしていた。

ちょうどそんな時に、コトン・・・と
答えを偲ばせるように郵便受けに届けられた作品集。

ああ、超越的存在からの啓示かもしれない。

瀬戸みゆうさんの作品集は義父の本を思い起こす装丁だ。
今現在図書館からの予約本を借り受けているので
それらを読んでからゆっくり拝読したいと思う。

瀬戸さん、出版おめでとうございます!
わたしを忘れずにいてくださり
お贈りいただいて感謝申し上げます。

ありがとうございます♪
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地下鉄に乗って

『地下鉄(メトロ)に乗って』
asadametoro.gif
浅田次郎著
1995年吉川英治文学新人賞受賞作品。

受賞経歴の華やかな作家。
1997年『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞
2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞
「蒼穹の昴」「シェエラザード」など名著も多数。
作品は映画化・ドラマ化・舞台ミュージカル化され
文字による文学から多くの人にインスピレーションを与え
新たな芸術へ発展するエネルギーを秘めた本だ。

良い物語は読みはじめると
文字の行間から物語世界が飛び出してきて
ビジュアル化されていく。
わたしの場合は頭の中で芝居の舞台として
進行していけば良い本に出会えた証になる。

浅田次郎氏の書く世界はこういう
個人的読書の楽しみ方のツボを的確に押してくる。
不思議な力を持った作家だ。
どうしたらこんな言葉を操れるのだろう。


過去に遡り今ある自分を再認識する物語を書いたことがある。
童話で400字詰原稿用紙10枚程の短編
『忘れもの』 →ココ

そういえば、わたしの書いた童話数編
読んだ人にビジュアル化された。
初めての童話は先日の日記でも書いたけど
ABCラジオ『カレーばんざい』で舞台化。
新聞掲載作品はイラスト画がついて新聞1ページを使って披露。
ネット上では公開した童話のCG画を描いていただいた。
九州のラジオ局でプロの声優により童話が朗読放送されたり、
親戚や友人の子どもたちが小さい時には絵を描いてくれたり、
木版画家が『くじらのクー』『森の声』
紙芝居制作して各地で何度(100回近く)も公演くださった。

あこがれの浅田次郎作品と並べるようで恥ずかしいけど
創作した作品が読まれた上で、別のカタチで表現されることは
生みだした作者にとっては至福の喜び。
わたしはとっくに夢をかなえていたんだね。

次は、もっと大きい夢を描き実現させたいな♪

そうそう、感想。
主人公の子どもの頃の存在感のなかった老教師が
面白い立ち位置で物語を誘導している。
癌闘病中の彼が人生でただひとつ気がかりだった
恩人への強い想いと主人公の半生が絡みシンクロし
見えざる糸の織りなす人生の曼荼羅絵巻を見たようだ。
過去が変わりパラレルワールドが生まれるが
それもまたひとつの人生として容認できる。

過去や未来は幾通りにも脚色できるが
今はただひとつ。
今を懸命に生きよというメッセージを感じた。

眷族

kennzoku.jpg
ケンゾク
「眷族」
玄月(著)
単行本:341ページ
出版社:講談社
2007/11/26 出版

作者は1999年、『蔭の棲みか』で芥川賞を受賞している。
帯に書かれた内容紹介
世代を超え逃れられない血の絆
ケンゾクでは唯一の日本人である曾祖母・トメに連なる高光家。
愛情、憎悪と欲望とを交錯させながら世代を重ねた人々の
息をもつかせぬサーガ。

眷属を辞書で引くと
1 血筋のつながっている者。一族の者。身内の者。親族。
2 従者。家来。配下の者。

わたしが「眷族」という言葉で連想するのが「仏の眷族」たちで
異形の姿の畏怖し敬う存在をこの言葉に抱いていた。

小説は在日朝鮮人の一族が始祖にトメという日本人を置き
朝鮮の純血を守りながら、トメの思惑通り託宣を下す巫女の
影響力のもと4世代に渡り生きた姿が描かれている。

複雑に絡む性の血脈・因果・欲望の渦、ケンゾクの掟や祭祀など
ドロドロした世界を描きながらどこか茶化すような視点で
ユーモラスにも描かれている。
一部の人の何かを必死に守ろうとする姿は
部外者にはなべて滑稽に見えるということだろうか。

在日社会の歴史や習慣などを小説を通じ垣間見た気がする。

龍の棲む家

ryuunosumuie.jpg
龍の棲む家
玄侑 宗久 (著)
単行本: 156ページ
出版社: 文藝春秋
発売日: 2007/10

作者は2001年、『中陰の花』で芥川賞受賞している僧侶。
タイトルに惹かれた。
龍を何に喩えているのだろうか? と。

帯に書かれた内容紹介
父が呆けたと兄から知らされ、家実へ戻ってきた幹夫は、
記憶をさまよう父と出かけた公園で、介護のプロ・佳代子と出会う。
父の散歩につきあい、大切な誰かを演じ、いっしょに父の
記憶のおもちゃ箱をのぞきこむうち、二人は…待望の最新小説。

龍がもとめるのは、なくしてしまった珠。
・・・・「団欒」という、光の玉。


わたしは15年前に夫の母が認知症で逝ったので、
あの頃と重なることもあり追体験する感覚で読んでいた。
認知症患者は健常者と異なる時空間を
生きていることを実体験で学んだ。
当時「否定するようなことを言ってはいけない」と
教わっていたので会話を巧く合わせながら
義母はいつにタイムスリップしているんだろうかと
考えることで問題を解決していたことを思い出した。
子ども時代から娘時代・・・義母の年齢が変わると
接する人間の役も変わって
わたしも家のお手伝いさんになったり、
商売をしていた義母の実家の従業員になったり、
弟さんのお嫁さんになったり、
まともな時はちゃんと
実の息子の嫁になったり(笑)していた。

小説は生活臭が薄く小奇麗にまとまっている。
介護するふたりが一般の暮らしから軌道を外せる立場なので
理想的な介護ぶりだ。
作者が僧侶ということもあり教育的要素も強く介護の勉強にもなる。


なにかの欠損や不足に生きているというより、
むしろ無限にちかい過剰のなかに漂っている・・・
症状ではなく、表現と見ることが大切なのだ。

と、作者は認知症を見ている。

わたしも当時、義母の混乱した心のデータファイルを
ひとつひとつ開いて確認していくように接していた。

現代人が自分探しをしながら生きるということも
結局は同じことだろう。
欠落しているのではなく過剰の中から見つけるのだ。

どこか懐かしい感覚を思い起こさせてくれる作品だった。


龍の棲む人の心は超常の世界にありて変幻自在

鸚鵡籠中記

ブログという個人日記にどっぷりはまる現代人。
この文化を後世人はどう評価するのだろうかと思うと
「ふふ・・・」と苦笑した。
わたし個人としては記録データファイルとして活用している。
写真もビデオも手軽に保存でき整理できる
便利な文明の利器を使って楽しんでいる。
他人にはなんの役にも立ちそうにない
ありふれた日常を綴る個人日記だが・・・

時代が違えば一級の資料となる。

関ヶ原の戦後100年経った「元禄」の
泰平の遊民生活模様が事細かく綴られた
『鸚鵡籠中記』
中級武士であるひとりの記録魔が26年8か月、
日数にして8863日、えんえんと書き綴った日記。
好奇心・野次馬精神旺盛で当時の世相、物価から
天候気象、心中、姦通、殺人など城下に起こった大小の事件、
身辺雑記、演劇批評、藩主生母の性的スキャンダル、
超インフレの貧窮社会・・・
驚くべき根気強さで死の直前まで日記を書いた
朝日文左衛門重章という
愛すべきキャラクターの生きた証が残されている。

憂きも辛きも 世に住むうちよ
死なざやむまい わが思い


ああ、ほんと現代と変わらない・・・人間は興味深い。 
元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世 (中公新書 (740))
朝日文左衛門『鸚鵡篭中記』 (江戸時代選書)

幾つもの時代を経ても変わらぬは人が人ゆえ人を愛しむ

となり町戦争

tonarimachisenso.jpg
となり町戦争 三崎亜記著
ある日、配布された町役場広報誌で戦争開始を知る。
公共工事のように戦争時間帯や期日、戦争による被害補償など
細かく決められた奇妙な戦争なのだが
不透明な実態が妙にリアルで怖い。
何が何だかわからないうちに、決められたことだから・・・と、
引き込まれていく不条理。
大義名分などなくとも、決定事項だからと否応なく巻き込まれていき
洗脳されてしまう怖さがリアルなのだ。

今、始ってもおかしくない。

似たようなことが起こっている。
5月から実施される裁判員制度は実に怖い。

☆人を殺した場合
(殺人)
☆強盗が,人にけがをさせ,あるいは,死亡させてしまった場合
(強盗致死傷)
☆人にけがをさせ,死亡させてしまった場合
(傷害致死)
☆泥酔した状態で,自動車を運転して人をひき,死亡させてしまった場合
(危険運転致死)
☆人の住む家に放火した場合
(現住建造物等放火)
☆身の代金を取る目的で,人を誘拐した場合
(身の代金目的誘拐)
☆子供に食事を与えず,放置したため死亡してしまった場合
(保護責任者遺棄致死)

こんな重犯罪を素人に裁かせるなんて!

民意という錦の御旗の元、
多数決で正義が貫かれるのだろうか・・・。


天秤にかける命のないことを人は知りつつを重ねる

もう一度読みたかった本

yanagidakunio1.jpeg

柳田邦男著
もう一度読みたかった本」平凡社 2006.3発行 1500円

10年ほど前ある月刊誌の読者投稿欄に
柳田氏の作品「犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日」の
200字程度の書評を書いて、5000円貰ったこと思い出した(笑)

柳田氏の物事を捉える眼力は鋭く気づかされることが多い。
社会の様々な問題に作家の鋭い感覚が動き
凡庸に生きているわたしにガツンと現実を知らしめてくれる。
古希を迎えますます熟されてきた氏の心に
「もう一度読みたかった本」で
紹介されている書物を通して触れてみよう。

紹介されている24冊のうち
読んだことのある本は8冊ほどだった。
タイトルは覚えているのに内容がどんなだったか
思い出せない本もあって・・・再読しなくては!
さ、図書館へ行こう♪

************************************

今日、この夏はじめての蝉の声を聴いた♪
夏の声
恋の合唱
暑い夏がやってくる!

ダ・ヴィンチ・コード

davinccode1.jpeg

davincicode2.jpeg


先に本を読んでいたので
文字から得た自分のイメージと
映画の世界を比べる感じでDVDを観た。

あの複雑な内容を2時間半という枠に
見事に収めていた。
映像が与えてくれる情報量はとても大きいが
あの展開の速さでは見過ごされたり、
理解不足だったりすることもあるだろうな。
本で言葉を丁寧に読み、
自分のスピードで咀嚼しながら
理解するとよりわかりやすい内容。
本も映画も興味深く楽しめた♪

絶えることなく守られてきたイエスの血脈かぁ。
長い歴史の血脈・・・。

過去に神と崇められた存在といえば
わが国の皇室も似ている。
血筋を守るためにどれだけの秘密が
隠されていることだろう。

皇太子さまが我が街に来られた時の
あの警備の物々しさを思い出した。

公用車が通る道路の高層住宅の住民は
通過時間のかなり前から
自宅のベランダに出ることも禁じられていた。
知り合いの旦那様がうっかり顔を出したら
拡声器で怒鳴られ、警官が動いていたもの!(驚)

なんかねぇ~民主主義って何?

今日、選挙の期日前投票を済ませてきた。
29日はまた海に行ってるかもしれないし
選挙権は歴史の中で勝ち得た権利だものね。

森時計

moridokei-5.jpg


物書きの瀬戸みゆうさんから
同人誌『森時計』第5号が送付されてきた。
彼女との出逢いは10年ほど前になる。
新聞社主催の集まりで偶然隣あわせたのが縁だ。
当時わたしも創作することに
情熱を持っていた。
あの頃の・・・
強い想いや
知り合ったおおぜいの顔が
瞬時に脳裏をかすめてゆく。

心を平静にして
ゆっくり彼女らの文章世界を楽しもうと思う。
今月末の合評会に間に合うように
読んだ感想を送ろう。

読書

ネットから離れていたとき
集中的に本を読んでいた。
『竜の柩』で高橋克彦という作家に興味を持ち
図書館で借りた本を読み続けた。

竜の柩
新・竜の柩
写楽殺人事件
北斎殺人事件
歌麿殺人事件
広重殺人事件
総門谷
総門谷R
ドールズ 闇から来た少女
南朝迷路
北斎の罪 七つの謎の環 
緋い記憶
蒼い記憶
前世の記憶
眠らない少女

白妖鬼
完四郎広目手控
天狗殺し
いじん幽霊
火怨
京伝怪異帖
おこう紅絵暦
幻日

昭和61年(1986) 『総門谷』で第7回吉川英治文学新人賞
昭和62年(1987) 『北斎殺人事件』で第40回推理作家協会賞
平成4年(1992) 『緋い記憶』で第106回直木賞
平成12年(2000)『火怨』で第34回吉川英治文学賞受賞

さすが大きな賞を受賞する作家は
読者を厭きさせない。
長編も一気に読みきってしまいたくなる。

ひとりの作家ばかりを短期間で読み続けると
ホント洗脳されて行く感じ(笑)
彼の作品はまだまだあるので・・・また浸ってみよう。

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